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フッ素処理 F-Free

原理

カルシウム塩を添加してフッ素をフッ化カルシウムとして沈殿除去する方法をベースとした方法です。
フッ化カルシウム除去後の上澄み液へ脱フッ素剤を添加してカルシウムの沈殿を生成させ、その沈殿にフッ素が吸着されて除去されます。
生成させたカルシウムの沈殿は、フッ化カルシウムを沈殿させる工程でカルシウム源として再利用されます。したがって添加剤由来のスラッジが発生しません。

特徴

凝集沈殿法によってフッ素を除去するのは従来と変わりありませんが、F-Freeには以下の点で大きなメリットがあります。

  1. 処理済液中のフッ素濃度は<5mg/Lと、従来法より容易に低濃度までフッ素を低減可能。
  2. 処理済液中にカルシウムがほとんど含まれない。
    • 脱フッ素と脱カルシウムを同時に達成
    • 水回収に好都合(RO装置との組合せ)
  3. フッ化カルシウム以外の沈殿が発生しない。
    • 殿物量は極少
    • 高純度のCaF2が回収可能
  4. 既設設備の転用が可能。
    • フッ化カルシウムの沈殿工程はそのまま転用
    • 新規に必要な設置面積が極小

適用事例/検討事例

酸洗廃液処理 水回収との組み合わせ処理(1)

酸洗廃液処理

金属酸洗廃液の適用事例です。
硝酸とふっ酸の混酸廃液で、重金属が含まれています。
お客様既設設備で重金属とフッ素が除去された後に、F-Freeでフッ素、カルシウムを除去、
最後にN-Free Nで硝酸性窒素を除去します。

水回収との組み合わせ処理(1)

水回収との組み合わせ処理の適用事例です。
ふっ素を含む廃液をF-Freeで処理し、FとCaを両方除去した後、お客様のRO設備で水回収をします。